移住、就農、ちいさなナリワイ・陽と月(ひとつき)農園就農ブログ。そして健康に暮らすためのすべてを記します
社会に満ちる毒から家族を守れ
308日目 地方で仕事を創る塾 1回目
2015-03-05-Thu  CATEGORY: 非電化工房 地方で仕事を創る塾
2月20・21日は那須の非電化工房で行われる地方で仕事を創る塾 第14期の開講日でした。

電車で往復7時間ぐらいかかった。
那須は寒かった。

駅から送迎の車で到着するとアトリエに通された。
薪ストーブが燃えていて、実際に燃焼している薪ストーブは初めて見た。感動。絶対家に造るぞ。

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藤村靖之先生が登場するとさっそく講義が始まるのだが、人間的魅力に満ち満ちている方だった。
常に笑みをたたえ、穏やかな話し方のなかにも、こちらの心にすぅっと言葉が染み込んでいった。

博士で世界でも屈指の発明家なのに、簡単明瞭な話し方でユーモアにあふれていた。

なんの実績もない私でも望めば、こんな希少な方の話を直接きくことができてしまう。日本という国はなんと恵まれた国だと改めておもわざるえなかった。(いや逆に悲しいことなのか?)

第一日目の講義をうけている最中にも、はやくも次回、十五期の塾には妻のみどりさんを参加させてやりたいと思った。

全4回の合宿で十二万円かかるが全く惜しくないと思った。
安すぎるとまで思ってしまう。100万円ぐらいでも十分検討に値する。

夜は同じ参加者の方達と交流会と称して意見交換を行った。

本当にいろいろな人たちがいた。

山の一角を買い取って総合的な林業をしている人もいたし
アジアで学校をつくる活動をして病気で死にかけた人もいたし
30人の会社の社長さんもいたし
弁理士をしている人もいたし(もう一生弁理士でいいじゃん? って思うけどご本人からすると違うらしい笑)
失業中の方もいたし
定年が迫り、世の中のためになる仕事をしたい人もいたし
妻がいて子供も生まれたのに、わざわざ定職を退職して田舎で一からなにかをやろうなんていうアホもいたし(これ私)

本当にいろいろなひとがいた。

そしてその志に触れることができたのはとても大きな希望をもらった。

宿泊は アジア学院 というところの寄宿舎だった。

発展途上国から無料で農を学びたい人たちを招いて、1年間、育成し、現地に帰してその地方のリーダー的な人材を育てる学院なのだそうだ。

2日目朝に職員の方に学院を案内してもらった。
豚やヤギ、にわとりを飼っていたり、農作物を育てていたりした。

すべてに環境に負荷をかけない循環型の仕組みを盛り込んでいた

人の食べ残しや余った食材は発酵させて動物のえさにしているし、その動物の糞は発酵させて農作物の栄養になる。

地球循環型の取り組みがそこにはあった。

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世界各地から無料で留学生(年齢不問)を受け入れている。

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アジア学院の食堂でみつけた世界の楽器の中のひとつ
ジェンバというらしい。私はこれがとても気に入った。アフリカの楽器かな? シンプルで良い音がする。


現代に生活していると、環境に負荷をかけた経済がまるであたりまえのように感じてしまう。
汚水を自然に垂れ流し、ゴミを大量にだし、燃焼させることもできない産業廃棄物を山に埋めて誤魔化す経済。

そこに疑問をもつ自分のほうがおかしな人間なのかと疑問をもってしまうほど。

しかし非電化工房をはじめ、ここにはそんな経済に疑問をもって、そうではない未来を実践する人たちが集まっていた。
一人暗い山のなかをさ迷っていた自分に光と仲間がみつかったような気がした。

藤村先生はアメリカ先住民のインディアンの教えを伝えてくれる。

彼らは自分たちがなにかを決断するときに、それが「7世代あとの子孫たち」にとって良いことなのか? をまず基準にするそうだ。7世代あとということはもちろん、すでに自分はいない未来のことを考える。

我々はどうだろうか? 7世代どころか1世代あとのことさえ、ましてや自分の代のことすら、考える余裕を失ってしまった。

インディアンはまたこうも言う。「征服者たちは最後に気付くだろう。最後の川を汚しつくしたときに、最後の木を切りつくしたときに。お金は食べることができないということを」

藤村先生は言う。3・11と原発事故以降、たしかに現代の消費経済に疑問を呈する人は増えてきた。
しかしまだ根本は変わっていない。彼らはこう言うからだ。「環境に負担をかけず、経済をまた発展させていくにはどうしたらいいだろうか?」と。

「その問題を引き起こした同じ枠組みや考え方に囚われたままで、その問題を解決することはできない」

とアインシュタインは言ったそうだ。この「同じ枠組みや考え方への囚われ」を英語でMIND SET(マインドセット)と呼ぶらしい。

この場合のマインドセットとは「経済を発展させなくてはいけない」という考え方だ。

これは高坂勝さんの著書 「減速して自由に生きる」で実感的に知っていた。

経済はこれ以上発展させなくていい。逆に大きすぎるからもうちょっと小さくしたらいい。それでもみんなが幸福に豊かに生きられる方法が確かにあるし、実践している人たちを私はここ数ヶ月間でたくさんみてきた。今回のこの塾でもたくさんみることになった。経済が発展しなくては困るのは一部の利権者や大企業たちだけだ。彼らから給与を受けている労働者の方達もたしかに困るだろう。しかしそんな方達にも「彼らに依存しなくても、自立してなかなか面白い生活ができるんだなあ」と一考してもらえる生き方がたしかにある。

私の目指すところはそこだ。

たしかにお金や企業に依存していきるようになってしまった現代で、企業やお金に依存せず自活していきるというのはハードルが高いように思える。
だからそんな生き方をまず自分が実践して、いま現代の消費経済の洗脳のなかで弱り切っているひとに、自信をもって別の道を提示したい。

もしその活動の中で生涯を通して99人の人たちの気付きになり、新しい道への一歩を示せれば私のとりあえずの目標は果たせるだろう。

現代日本でこの経済の矛盾に気づき、ちがう生き方をしている人たちをあまく見積もって100人に一人と仮定する。

ということはその1人が他の99人に気づきをもたらせることができれば100人中100人が循環型の未来を目指せるだろう。
私の持ち分はあと99人。

これもただの数値遊びだが、具体的な目標となるので面白い。


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非電化工房の敷地内にある「非電化カフェ」

材料費70万円ほどで藤村先生のお弟子さんたちが造った。藁をブロックにして硬く圧縮し積み重ねた壁に漆喰を塗っている。屋根は松の木の皮。

私は先住インディアンの7世代あとまで考えるのはまだ無理かもしれない。
しかし一世代あと、我が子と我が子の仲間たちところまでは考えられそうだ。
まずはそこから始めよう。

もしこのブログを読んだ方で

「自分にはそんなことを考えている余裕がない」

と感じる方がいたらどうか自分を責めないでほしい。

かわりに

「自分はそんなことも考えられないほど、日々なにに追い詰められているのだろう」

と考えていただきたい。

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アジア学院の卒業生が国に帰る前に描いたという絵。
美しい。


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