さて前回からの続きです
やらなくてはいけないのは鶏を苦痛をなるべく少なく殺す。
かんちゃんが筆頭を名乗り出てくれました。
正直ほっとした。まっさんは完全に尻ごみしてしまい、無理でした。
様子をうかがっております(--;
しかし主催の手前、完全に様子をうかがってもいられない!
斧を構えてかんちゃんが首を折ったあとに首を落す!
みんなが見守る中、かんちゃんは鶏の足をつかみ、首を引っ張りながら、そのまま鶏のとさかが鶏の背中にあたるぐらいに折り曲げます。
しかし折れない。
なんどやっても首の骨が折れてくれない!
鶏は首の骨が柔軟なのか、いくらやっても折れてくれない
途方にくれる一同
まだ鶏はばたばたと動く。
しかし完全には無傷とはいかないのか苦痛も見て取れる
いったいどうしたらいいのか
あの時間が30秒だったのか、3分だったのかは分からない。
とても長く感じられるときの中で、どのような流れだったのかはわからないがまっさんは斧から鉈に持ちかえていた。
かんちゃんが鶏を台のうえに横たえる。首の骨が折れているかどうかはわからない。
まっさんが鉈を振り下ろす。
鶏が暴れて動いたのか、まっさんがスナップを利かせすぎたのか、台にわずかな段差があったからなのか、鉈は狙いをわずかに逸れて、先端がまず台に刺さり、その後、勢いが弱まったものの、鉈の真ん中部分が鶏の首にすこし食い込んだ。
仕留め損なった! ちきしょう ごめん! 一撃で首を落してあげれなかった!
ここまできたら迅速に行わなくてはいけない。下手な躊躇が鶏の苦痛と恐怖を長引かせる。
間髪いれず2撃目 かなり深く食い込んだ 切断できていたかもしれない しかしまだ皮一枚でも繋がっていたら酷だ。念には念をいれなくてはいけない。確認して覗き込む時間が惜しい
連打で3撃目 鶏の首が胴体から完全に離れ、血が噴き出すのを確認する。
一同 茫然と首と胴体が離れ、血に染まる鶏を見下ろす
しばし時間がとまる。
まだ体は動いていたような気がする。
鶏の目は見開かれたままだ
血も凍るような とはこのことか
ちきしょう なんでうちらは、こんな恐ろしいことをしているんだろう
なんだってこんな凄惨な現場で、おれは血まみれの鉈を握りしめて、鶏の生首を、その死んだ瞳を、見つめているんだ
近所にある鶏の解体工場に持ち込めば1羽400円で解体を請け負って、肉に換えてくれるのを夕方受け取りにいけばいいだけなのに。
いま鶏は苦痛と恐怖の中、死んでいったのか?
考えがまとまらない 気持ちの整理がつくまで時間がかかる。
だれかが、鶏の胴体を逆さに吊るして血抜きをしようという。
時間が動き出す。
数十分そうしておくらしい。

なんだか頭が重だるい
頭にモヤがかかったような感じだ。
次の鶏をしめなくてはいけない。
もういやだ
次はだれがやるんだろう
骨が折れない鶏をどうやって?
だれも自信がない
一撃で鶏を楽にしてやれる自信を喪失した。
一同、途方に暮れる。
しばらく途方にくれたあと、わたる君が名乗りをあげてくれた
「やるしかない」 と
すまない ほんとうにありがとう すまない たのむ
森羅君が鉈を構えて待機する
一同見守るなか、やはり首が折れない

なぜなんだろう。大の男が力いっぱいひねって鶏の首はすでに背中につくほどなのに!
わたるくんが「どうやっても無理です。このまま首をしめて窒息死させましょう」という
しかし首を絞めた途端、いままでにない力で暴れ出す鶏
どうやら苦しいらしい。それをみてすぐに諦めるわたるくん。
また同じように動く鶏を横たえる。鉈で切り落される鶏の首。
ごめんな 苦しませてしまった・・・
もうこれは最初からいきなり首を切り落したほうがいいんじゃないのか(T_T(実際は元気だとバタバタ動くので難しい)
とりあえず、また逆さに吊るして血抜きをする。
そうして一羽目の解体を開始する。
正直いって、すでに死んでいる鶏の体なのでだいぶ気が楽だ。
それでもだいぶ、ショッキングな工程だが、すでに彼は痛みも恐怖も感じることはない。
本当に気が楽だ。
みんなそう思っていたに違いない。
沸かしてあったお湯のなかに鶏をいれて1分ぐらい。

こうすると毛穴が開くので驚くほど羽がむしりやすくなる。
ぽろぽろと毛が抜けてくれる。


そのあとどうしてものこった細かい毛をバーナーで軽く焼く

包丁をいれてもも肉を採る

ささみや胸肉を採る 手羽先と手羽元を採る

内臓を取り除いて心臓や砂肝、肝臓や卵巣などを採っていく
かんちゃんが資料をみながらゆっくりと行ってくれた。
同時進行で残った2匹をしめなくてはいけない。
みんな自信がない
はい! いいかげん、まっさんやります!(T_T
もう一度なんどもなんども資料を読み込む
『鶏の足と首をもって引っ張って伸ばし、首を折るように背中側におもいっきり反らせる。そしてそこから思いっきりさらにひっぱり、首の骨を引っこ抜く』
・・・
引っこ抜く???
引っこ抜く!!!
これか! これなのか!!
折るのではなく、折るように反らせてから、首の骨を引っこ抜く!!
なんどもなんどもイメージトレーニングを繰り返す。
3羽目 スタート!
足と首をもって、
首を伸ばして、
反らせて折り曲げて、
おもいっきり引っこ抜く!!
一回目失敗。
もういちど、、、
上手くいった 手に首の骨の抜けるはっきりとした感触とその瞬間、脱力する鶏を感じる。
すかさずわたるくんが首を刎ねてくれた。
ほっとする一同
4羽目 ひろきがチャレンジ
コツがつかめないようで、途中でまっさんにバトンタッチ。
さっきと同じようにやっているつもりだが、なんどか失敗。
首を反らせるのと引っ張るという2つの動作を同時に行うわけだが、実際にやってみるとてんパってしまって、どっちかがおろそかになると長引かせてしまうようだ。
反らせるのに夢中になると、引っ張るのがおろそかになる
引っ張るのに夢中になると反らせるのがおろそかになる
落ち着いて同時に行うのがコツのようだ。
4羽目も終了。
あー、、、どっと疲れた。。。
次回、まとめへと続きます
やらなくてはいけないのは鶏を苦痛をなるべく少なく殺す。
かんちゃんが筆頭を名乗り出てくれました。
正直ほっとした。まっさんは完全に尻ごみしてしまい、無理でした。
様子をうかがっております(--;
しかし主催の手前、完全に様子をうかがってもいられない!
斧を構えてかんちゃんが首を折ったあとに首を落す!
みんなが見守る中、かんちゃんは鶏の足をつかみ、首を引っ張りながら、そのまま鶏のとさかが鶏の背中にあたるぐらいに折り曲げます。
しかし折れない。
なんどやっても首の骨が折れてくれない!
鶏は首の骨が柔軟なのか、いくらやっても折れてくれない
途方にくれる一同
まだ鶏はばたばたと動く。
しかし完全には無傷とはいかないのか苦痛も見て取れる
いったいどうしたらいいのか
あの時間が30秒だったのか、3分だったのかは分からない。
とても長く感じられるときの中で、どのような流れだったのかはわからないがまっさんは斧から鉈に持ちかえていた。
かんちゃんが鶏を台のうえに横たえる。首の骨が折れているかどうかはわからない。
まっさんが鉈を振り下ろす。
鶏が暴れて動いたのか、まっさんがスナップを利かせすぎたのか、台にわずかな段差があったからなのか、鉈は狙いをわずかに逸れて、先端がまず台に刺さり、その後、勢いが弱まったものの、鉈の真ん中部分が鶏の首にすこし食い込んだ。
仕留め損なった! ちきしょう ごめん! 一撃で首を落してあげれなかった!
ここまできたら迅速に行わなくてはいけない。下手な躊躇が鶏の苦痛と恐怖を長引かせる。
間髪いれず2撃目 かなり深く食い込んだ 切断できていたかもしれない しかしまだ皮一枚でも繋がっていたら酷だ。念には念をいれなくてはいけない。確認して覗き込む時間が惜しい
連打で3撃目 鶏の首が胴体から完全に離れ、血が噴き出すのを確認する。
一同 茫然と首と胴体が離れ、血に染まる鶏を見下ろす
しばし時間がとまる。
まだ体は動いていたような気がする。
鶏の目は見開かれたままだ
血も凍るような とはこのことか
ちきしょう なんでうちらは、こんな恐ろしいことをしているんだろう
なんだってこんな凄惨な現場で、おれは血まみれの鉈を握りしめて、鶏の生首を、その死んだ瞳を、見つめているんだ
近所にある鶏の解体工場に持ち込めば1羽400円で解体を請け負って、肉に換えてくれるのを夕方受け取りにいけばいいだけなのに。
いま鶏は苦痛と恐怖の中、死んでいったのか?
考えがまとまらない 気持ちの整理がつくまで時間がかかる。
だれかが、鶏の胴体を逆さに吊るして血抜きをしようという。
時間が動き出す。
数十分そうしておくらしい。

なんだか頭が重だるい
頭にモヤがかかったような感じだ。
次の鶏をしめなくてはいけない。
もういやだ
次はだれがやるんだろう
骨が折れない鶏をどうやって?
だれも自信がない
一撃で鶏を楽にしてやれる自信を喪失した。
一同、途方に暮れる。
しばらく途方にくれたあと、わたる君が名乗りをあげてくれた
「やるしかない」 と
すまない ほんとうにありがとう すまない たのむ
森羅君が鉈を構えて待機する
一同見守るなか、やはり首が折れない

なぜなんだろう。大の男が力いっぱいひねって鶏の首はすでに背中につくほどなのに!
わたるくんが「どうやっても無理です。このまま首をしめて窒息死させましょう」という
しかし首を絞めた途端、いままでにない力で暴れ出す鶏
どうやら苦しいらしい。それをみてすぐに諦めるわたるくん。
また同じように動く鶏を横たえる。鉈で切り落される鶏の首。
ごめんな 苦しませてしまった・・・
もうこれは最初からいきなり首を切り落したほうがいいんじゃないのか(T_T(実際は元気だとバタバタ動くので難しい)
とりあえず、また逆さに吊るして血抜きをする。
そうして一羽目の解体を開始する。
正直いって、すでに死んでいる鶏の体なのでだいぶ気が楽だ。
それでもだいぶ、ショッキングな工程だが、すでに彼は痛みも恐怖も感じることはない。
本当に気が楽だ。
みんなそう思っていたに違いない。
沸かしてあったお湯のなかに鶏をいれて1分ぐらい。

こうすると毛穴が開くので驚くほど羽がむしりやすくなる。
ぽろぽろと毛が抜けてくれる。


そのあとどうしてものこった細かい毛をバーナーで軽く焼く

包丁をいれてもも肉を採る

ささみや胸肉を採る 手羽先と手羽元を採る

内臓を取り除いて心臓や砂肝、肝臓や卵巣などを採っていく
かんちゃんが資料をみながらゆっくりと行ってくれた。
同時進行で残った2匹をしめなくてはいけない。
みんな自信がない
はい! いいかげん、まっさんやります!(T_T
もう一度なんどもなんども資料を読み込む
『鶏の足と首をもって引っ張って伸ばし、首を折るように背中側におもいっきり反らせる。そしてそこから思いっきりさらにひっぱり、首の骨を引っこ抜く』
・・・
引っこ抜く???
引っこ抜く!!!
これか! これなのか!!
折るのではなく、折るように反らせてから、首の骨を引っこ抜く!!
なんどもなんどもイメージトレーニングを繰り返す。
3羽目 スタート!
足と首をもって、
首を伸ばして、
反らせて折り曲げて、
おもいっきり引っこ抜く!!
一回目失敗。
もういちど、、、
上手くいった 手に首の骨の抜けるはっきりとした感触とその瞬間、脱力する鶏を感じる。
すかさずわたるくんが首を刎ねてくれた。
ほっとする一同
4羽目 ひろきがチャレンジ
コツがつかめないようで、途中でまっさんにバトンタッチ。
さっきと同じようにやっているつもりだが、なんどか失敗。
首を反らせるのと引っ張るという2つの動作を同時に行うわけだが、実際にやってみるとてんパってしまって、どっちかがおろそかになると長引かせてしまうようだ。
反らせるのに夢中になると、引っ張るのがおろそかになる
引っ張るのに夢中になると反らせるのがおろそかになる
落ち着いて同時に行うのがコツのようだ。
4羽目も終了。
あー、、、どっと疲れた。。。
次回、まとめへと続きます
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はじめまして、半自給自足に興味がある竹原と申します。
ワークショップ開催自体は知ってたのですがすでに予定があり行けなかったため、こうして書いてもらえるとありがたいです。
やはりなかなかすぐにはうまくいかないものなのですね…工場ではどうしてるのか気になります。
また続きもお待ちしております。
ワークショップ開催自体は知ってたのですがすでに予定があり行けなかったため、こうして書いてもらえるとありがたいです。
やはりなかなかすぐにはうまくいかないものなのですね…工場ではどうしてるのか気になります。
また続きもお待ちしております。
> はじめまして、半自給自足に興味がある竹原と申します。
> ワークショップ開催自体は知ってたのですがすでに予定があり行けなかったため、こうして書いてもらえるとありがたいです。
> やはりなかなかすぐにはうまくいかないものなのですね…工場ではどうしてるのか気になります。
> また続きもお待ちしております。
開催2週間前の募集でしたからね
計画性がなくてすいません(--;
どうぞまた見に来てくださーい!
> ワークショップ開催自体は知ってたのですがすでに予定があり行けなかったため、こうして書いてもらえるとありがたいです。
> やはりなかなかすぐにはうまくいかないものなのですね…工場ではどうしてるのか気になります。
> また続きもお待ちしております。
開催2週間前の募集でしたからね
計画性がなくてすいません(--;
どうぞまた見に来てくださーい!
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