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移住、就農、ちいさなナリワイ・陽と月(ひとつき)農園就農ブログ。ホームページもどうぞ hitotukinouen.jimdofree.com
ゼロから始めた移住生活 おっちー家・就農1年目
野犬の襲撃
2020-07-06-Mon  CATEGORY: にわとり育成
陽と月農園おっちーです。

いきなりですが、先日 にわとりが一羽、野犬に食われました。

最近、にわとりの環境改善のため、昼間は鶏舎から出して外で遊ばせていたのですが、夕方、やけににわとりが騒がしい。。。
なんだなんだ、そろそろ鶏舎に戻すかと家の裏に様子見に行ったら、あたりに散乱する大量の羽

そしてにげまどううちのにわとりたち

そのうちの一羽の首根っこを絞め殺してだらりとさせたまま、逃げ去る犬

です(--;

あわてて棒切れもって追いかけまわしましたが、茂みに逃げ込まれ見失う。

残るはあたり一面に痛々しい大量のもげた羽の散乱

逃げまどい、積み上げたワラの資材の中や刈った草の山に頭だけ突っ込んで死んだふりをしているにわとりたち多数
(あー 頭かくして尻隠さずってホントなんだなーT_T)

軽く阿鼻叫喚の地獄絵図です。
ちょっとこの尋常じゃない羽根の量 4-5羽は殺られたのかと青くなるおっちー。

嫁のみどりさんやこどもたちを呼んで散らばったにわとりたちを鶏舎に戻す。

点呼するが4羽足りない。

散々探すと100mぐらい先の茂みのなかで死んだふりをして動かないのが一羽
鶏舎に戻してもピクリとも動かないがよほど怖い思いをしたのだろう。

残り3羽たりない。

まあ一羽は犬が喰えて逃げたのを見ているので、ほぼ諦めている。

残りの2羽も食われてしまったのか
やがて暗くなってきたのでその日の捜索を打ち切り

翌日の朝行ってみると鶏舎の前で固まっている2羽発見。
致命傷はないが、1羽はお尻の羽がぜんぶなくなっている
痛々しいがぶじでよかった

いちおう、あたりにはネットで柵を作ってあったのだが、まあ獣が本気だしたら、そりゃ無力ですよね・・・。
ほんとに獣害防ぐならやっぱり鉄の柵やら、電気柵の導入が必要ですか(資材費やら設置、管理の手間がなあ・・・(--;

かなりショッキングな事件でしたが、こどもたちもそうだったみたいで翌日、保育園の先生に報告したみたいです。

いわく

「先生、うちのにわとり、犬に100羽たべられちゃった!!!」

だそうで。

翌日、お迎えに行った際に血相をかえた先生に心配されました。

100羽じゃねーし 1羽だし(--; そもそもうちのにわとりぜんぶあわせても100羽いねーし(--;

まあ子どもたちにはそれぐらいショッキングな出来事だったのでしょう。

上の子は6歳で多感なので余計ですね。


しかしこうなったらせっかくなので「弱肉強食」について授業しました。

人間界にいると見えずらい法則ですが、自然界では毎日のように繰り返されている出来事であること
そこに善も悪もないと思うこと。
たとえば昨日おっちー家で食べたジャガイモを掘り上げた際に、土の中にいたミミズも大量に死んでいること。

今回の犬もただ食事をしただけであること。
しかしおっちーにとっては野犬の存在は好ましくないので、次にまたにわとりを狙って現れたら撃退するだろうこと。

そして現代において強いとは

肉体的に強いこと
自分で情報を探し、自分の頭で考えられること


このふたつが絶対必要であると思うこと。 とくに後者が重要であると思うこと等々

6歳の子にどこまで伝わったかなー





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第2103・1179日目 幸せ
2020-02-01-Sat  CATEGORY: 育児
2020年2月1日 土曜日

こんにちわ おっちーです。
まともなブログを書くのは1年以上ぶりです。

タイトルは我が子ふたりが生まれてからのカウントです。
上の子は2000 下の子も1000日を超えていたんだなあと感慨ぶかく。

もし18歳で独り立ちすると仮定すると6500日ほどなので、上の子は子育ての約1/3が終了なんだー
ついこの間、生まれたての子を抱いたと思ってたのになあ。。。

生活はみんな元氣です。

2018年の9月だったか
静岡のカウンセリングに行ってから、おっちー家の生活はまったく変わってしまったなあと思います。

キーワードは

原点にもどる ダウンシフト ゆとりある生活 じぶんにとってなにが大切なのかを問う毎日


以前からブログも基本的には好きで書いていたのですが、それでも「書き続けなければならない」という想いもあったようで、しばらく距離をおいていました。

2017年4月からはじめた農業も当初の予定より規模を大幅に縮小し、月の売上は2~3万程度

養鶏は成鶏約30羽 雛約40羽

日に約20個ほどの卵を採り、自家用にし、余った分をご近所に売る。

野菜も自分の家で食べたいものだけをつくり、余った分は希望者に売ったり、おすそわけしたりする。
それでも余ればニワトリのご飯になります。

みどりさんは週3~4日、朝の6時から8時まで某宅配大手の仕分け作業にパートにでています。
これはみどりさんにとって外の世界とつながるとても貴重なリフレッシュの時間のようです。

朝のこどもたちの支度はおっちーが行います。
騒がしい朝です。保育園への送りは帰宅が間に合えばみどりさんが、間に合わなければおっちーが行います。

送りからかえってくれば、こどもたちのいない静寂に包まれた家でお茶をいれて一息つきます。
この時間は騒がしい毎日のなかの貴重な大人のオアシスタイムですが、こどもたちが保育園でどんなふうに遊んでいるのか。
笑っているのか 泣いているのか そんなことに想いをはせる幸せな時間です。

そのあと農作業があれば行い 事務作業があれば事務作業をおこない なにもない日は昼寝をしたりします。

簡単な昼食をたべて、鶏に餌をやって、お茶をいれて一息つき

夕方になると子どもたちを保育園に迎えに行きます。

帰ってくるとみんなで晩御飯をつくり、みんなで騒がしく食べ、終わったら騒がしくお風呂に入る。
そのあと、寝る時間までこどもたちはゲームをしたり、youtubeをみたり
おとなはまったりしたり
9時ぐらいから絵本を読んだりして
9時半を過ぎるとみんなで寝ます。

こどもたちが布団の上で騒いで寝ないときは子守歌を歌ったり。
10時にはみんないびきをかいてます。

そんな平穏な毎日ですが、幸せです。

おっちーはみどりさんと違い、外の世界とのつながりは今げんざいは必要ないようです。

ストレスを感じながら仕事をしていたときは、寝るのがもったいなくて夜更かしが多かった。
当時から気が付いていましたが、寝てしまえば翌日の出勤になってしまうのが怖かったのでしょう。

いまは翌日、なにも怖いことがないので、10時まえには寝てしまいます。

最近、気が付くと 手を合わせて感謝しているのが自分でも不思議です。
なにに感謝しているのかははっきりとしないのですが、むりやりに言葉にすると

「いままでのすべてと今のすべて、そしてこどもたちが育っていく未来のすべて」

といった感じです。







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SOSA PROJECT 紹介
2020-01-08-Wed  CATEGORY: 未分類
SOSA PROJECTとは?

みなさんにワクワクするような田んぼ体験を提供します

たんぼは毎年4月からスタート(募集は先着35組)
はじめての方でももちろんOK。
田植え・草取り・稲刈り・脱穀・もみすり とご家庭でお米が食べられる(11月ごろになります)ところまでサポートします。

田んぼのスケジュールはこちら

もちろん苗もこちらでご用意いたします。
お体ひとつで千葉県匝瑳市までおいでください。(長くつと鎌は各自ご用意おねがいします)

車でもOK。
電車(総武本線 八日市場駅着 9:43分で来てください)でくるのもOKです。

料金は38000円(税込み)

愉しい仲間もきっとみつかります。

1年やって作り方をおぼえた方でご希望があれば、2年目はもう少し広い区画をご用意することもできます。
レクチャーがなくなる分、料金も割安でご紹介します。

通ううちに匝瑳の地が好きになってしまって、移住したいと希望される方も多いです。
そのような方にはボランティアですが、地域の空き家紹介も行っています。(実はSOSA PROJECTのスタッフはそんな感じで匝瑳に移住してしまった面々です)

スタッフの紹介はこちら







世界は息を飲むほどこんなにも美しい


そして雄弁で厳しく、それとおなじぐらいどこまでも優しい


そんな想いをみんなと共有してみませんか?



さあ あなたも!!



みなさまに匝瑳のたんぼでお会いできるのをスタッフ一同たのしみにしています^-^


お申し込みはこちら

(申込は先着順で毎年定員いっぱいとなります。そのような場合は、キャンセル待ちとなりますので、お早目の申し込みをお勧めいたします)
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おっちー家 留守番時 にわとりえさやりマニュアル
2019-07-30-Tue  CATEGORY: 未分類
これは留守にするときに地元の友達にえさやりをお願いするときのマニュアルです。
一般公開用とは違うのでご注意を

まあこんな感じでえさあげてますよー っていう日記だと思えば需要がある場合もあるかな?^-^;

小さい文字

お願いしたいこと



1 にわとりの餌やり  水取り換え  緑餌(草)やり  集卵(ニワトリの産卵時間は9-11ぐらいに集中します)



にわとりのえさやりについて

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成鶏 7室
雛 1室

合計8室です。

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でっかいほうのコンテナ(四角いほう)が成鶏用

黄色い丸い入れ物にはいっているほうが雛用です

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こんな感じで測ってください



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鳥の部屋のエサ入れにいれてください。
このとき一か所にかためて盛ってしまうと強い鳥だけが食べて、弱い鳥がありつけないので、均等に平に手で慣らしてください。
部屋によっては白いカキガラをいれてある餌箱もあるので、そこには餌を入れないでください。

ヒナは群がってきて餌がやりづらいので、最初の2~3個の餌箱を高いところに移動して餌をいれてから床に置く。
ゆかに置く前に草などを撒いて気を散らすなど工夫してみてください



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卵を集卵してください。
温めてる鳥のお腹の下にたくさんあったりします。
データを採っているので、どの部屋が何個産んだかを、備えおいておく紙に記入おねがいします

水も補充や汚れがひどければ替えてください。


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バケツに水を汲んでおくと翌日水道が凍結して出ない場合の保険になる。

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草もあげてください
だいたいでいいんだけど

目安は

成鶏 一羽あたり40g
ヒナ 一羽あたり20g(42羽なので約800gぐらい)




お帰りの前の確認事項


鶏舎のドアの鍵 閉めてください

井戸のコンセントを抜いて電源を落とし、適当な水栓を空けて、パイプに残った水をながしておいてください。(凍結防止)

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ありがとう!
お持ち帰りの卵忘れずに!

おつかれさまでした!















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手紙 1567/643日目
2018-09-02-Sun  CATEGORY: 哲学
2018年8月22日 晴れ

陽と月農園おっちーです

前回の日記から気が付けば一か月ほど書いていなかったようですね。
その一か月はおっちー家にとってとても重要で大切なものでした。

生涯で一二を争うほどのイベントを経験したのでした。

静岡までいって受けてきたのはカウンセリングセッション

おっちーが一日
みどりさんが一日

カウンセラーさんとの一対一の対面のなかで自分探しの深い旅路につくことができました。

旅から帰ってきておっちーとみどりさんは手紙を書きました。
それは自分に書いたようでもあり、両親に書いたようでもある不思議で怪しい手紙(笑


手紙

2018年8月22日は自分の人生にとってとても大きな意味を持つことになりました。

静岡までいって信頼できる案内人さんにいざなわれ、見つけ出してきました。

それは一言でいえば「家族の証」

午前中いっぱいをつかっておれのことやおれの過去の体験を話しました。

その後、午後の時間を使っておれは案内人さんといっしょに過去にタイムスリップしました。

退行催眠と言ったかな?

実際にやってみてまず感じたのは

「催眠っていうんだから、もっと薄暗い部屋とお香の煙の中、混濁する意識の中やるんだよねー」

という思い込みを大幅に覆されるほど、意識しゃっきり!笑
暗い部屋もお香もなく

「え? これでほんとにやれるのかな 意識バリバリなんですけど、、、笑」


という中スタート。
結局最後まで混濁意識も薄暗い部屋もお香も登場しないまま終わったんだけど、なるほど、おっちーはTVとかのパフォーマンス番組とかの先入観に影響されすぎだったようです(笑

もうちょっと科学的で理論的なその実際の中で

そこで出会ったのは、いまおっちー家で子育てしている4歳の長男よりほんの少しだけ年上のまさのりくん。過去の自分です。
とても困っているように見えました。苦しそうだとも思いました。

案内人さんは「雅紀さんがまさのりくんにいまから安心してもらって未来の世界にいっしょに連れて帰ってあげなくてはいけないから、いっしょにまさのりくんと話をしましょう」

と言いました。

おれはまじか、それ、ものすごいこと言うなあ・・・と戸惑いながらも自分が未来の世界からやってきたこと。
39歳になったまさのりくんであること。
そしてみどりさんや長男、次男のことを案内人さんに促されるまま、まじめに話しました。(恥ずかしい・・・笑

そこでの会話は俺の口でいうよりも「まさのりくん」が書いたほうがよいような気がするのでそうします。(じゃないと恥ずかしくて書けない笑




まさのりくんからの手紙

おかあさん、おとうさんへ。

かなしくて、くるしくて、とても困っていたら

知らないおじさんが二人きました。

ひとりは 雅紀さん

「未来の世界からやってきたキミなんだよ」

と言った。

もうひとりは案内人さん

「雅紀さんとまさのりくんが一緒になれるように手伝いにきました」

と言った

ぼくはなんとなく、ここを動いてはいけないような気がしていたので

「ぼくはここから動けないからいっしょにはいけない」

といいました。

雅紀さんはそれをきいてちょっと困っているようだったけど、案内人さんが雅紀さんになにかを教えると雅紀さんはぼくに話し始めた。

いまおれにもね みどりさんていう結婚相手とまさのりくんぐらいの子どもがふたりいるんだ。

その子たちがぐずったり、わがままいったり、泣きわめいたりするとね、優しくしたいって思うんだけど、どうしてもその通りにできないときがあるんだ。イライラして怒鳴ってしまうんだ。最近ね、それがまさのりくんの「助けて!」って叫び声な気がしてきたんだ。

「なんでこの子たちはこんなに好き放題にわがまま放題なのに許されているの? ぼくはこんなふうに好き放題いえなかった。我慢しなきゃいけなかったのに なんでこの子たちはそれが許されるの? そんなのずるいじゃないか おかしいじゃないか 不公平じゃないか、ふざけるな! 」

そんな声が聞こえてきたんだよ
だからまさのりくんのこと迎えにきたんだよ

と 雅紀さんは言った


おとうさんとおかあさん、いつも喧嘩しているよね? 心配だよね

と雅紀さんは言った。

「うん、だからぼくは良い子じゃないといけないんだ。おとうさんがイライラしないようにわがままいっちゃいけないし、おかあさんをこれ以上がんばらせて、つかれさせちゃいけないからおとなしくしていなくてはいけないの」

とぼくは言った。

雅紀さんはそうだったね

と言った。

「おとうさんはぼくが可愛と思えないんだとおもう。それにおとうさんもおかあさんもぼくのことでいつもケンカしてる。おかあさんはおとうさんとケンカしていつも困ってる」

「だからぼくはここを動けない どうにかしなきゃいけないから。でもどうしたらいいのかわからないんだけどね」

ぼくは困りながらそう言った。


すると案内人さんが雅紀さんになにかを言って、それから雅紀さんはぼくに話し始めた


お父さんがまさのりくんぐらいの子どものころを教えてあげるね

お父さんのお父さんはとても厳しくて、お父さんもすごく悲しい想いをしたんだって。
お父さんはね まさのりくんに自分と同じ想いをさせたくなかったんだよ。
だから自分は与えられなかったのに、がんばってまさのりくんに与えようとしてくれたんだよ。

でもね お父さんは自分がしてもらったことがなかったからその方法がよくわからなかった。
人間はね、子どものころに自分がだれかからしてもらったことしか大人になったあとも他人にはできないんだよ。
でもお父さんはどうしたらいいか分からなかったけど、自分がしてもらいたかった、理想のおとうさんをがんばってまさのりくんに与えたいと思ってくれたんだよ。
時にはそれがお父さんの望んだようにはうまくいかないこともあったとおもう。
イライラしたり自分のこと嫌悪したりしながら。
それでもまさのりくんのこと、愛したいって頑張ってくれたんだよ。
だからまさのりくんが悪い子だったわけじゃないんだよ。

雅紀さんはそう話してくれました。

ぼくはそれはほんとだろうかと思いながら、おとうさんのことを考えていた。


長い運転、つかれてたいへんだっただろうに車で旅行に連れていってくれたこと。
キャンプにつれていってくれたこと
スキー場につれていってくれたこと
夏の夜にカブトムシを採りに林につれていってくれたこと
仕事で嫌なこともたくさんあったんだろうけど、頑張って働いて養ってくれたこと
お父さんの寂しそうな表情がふと頭にうかんだ


雅紀さんの話すことはほんとのことかもしれない ってぼくは思った。


次に雅紀さんと案内人さんはおかあさんのことを教えてくれた。

おかあさん、体が丈夫じゃなかったのに、がんばってまさのりくんのこと育ててくれたよね
おとうさんといつもケンカしながら、まさのりくんのこと守ってくれたよね。
おかあさんのこと心配だったでしょ?

そういって雅紀さんはおかあさんの子どものころの話をしてくれた。

おかあさんはたくさんの兄弟のなかで育った。
おかあさんのおとうさんもおかあさんもとても忙しくて必死だった。
世間はまだ古い体制で国民もほんとうに思っていることを口に出したりしたら、罰せられるような時代だった。
おかあさんもまたおかあさんのおとうさんやおかあさんに満足するまで与えられたという実感を十分に感じれないまま大人になった。
おかあさんもどうしたらいいか分からなかったんだよ。
自分がしてもらったことがないんだから分からなかったんだよ。
でもそれでもまさのりくんにたくさん与えようとしてくれたんだよ。

雅紀さんと案内人さんはそう教えてくれた。

だからぼくはおかあさんのことを考えた

かすかに残る子守歌の記憶
絵本をたくさん読んでもらった記憶
会社にお勤めしながら毎日自転車で片道一時間ちかくかけて保育園まで送り迎えしてくれたこと
得意じゃなくて大変だったのに毎日お料理つくってくれたこと
洗濯してくれたこと
お父さんがイライラしてぼくを怒るときにかばってくれたこと
体によい食べ物や環境について調べて、ぼくに与えてくれたこと


案内人さんは言った。

お父さんはお父さんなりにまさのりくんをがんばって愛してくれたんだよ。足りなくて気が付かなかったかもしれないけど、そうしてくれていたんだよ。家族を守ろうとしてくれたんだよ

おかあさんも必死にまさのりくんのことを守ってくれたんだよ。おかあさんもやりかたがわからなくて、不器用だっただから、まさのりくんもわかりづらかったかもしれないけど、家族を守ろうとしてくれたんだよ

まさのりくんもその足りないぶんをまさのりくんなりに補おうとして頑張ってきたよね。
家族を守りたいって頑張ってきたんだよね。


案内人さんがそれを言った瞬間、ぼくはずっとずっと心の奥底で求めてきてそれでもどうしてもどうやってもかなわなかった大事なものを手に入れることができた


ぼくたちはそれぞれ上手にできなかったかもしれないけど、それぞれががんばって家族を守ろうとしてきたんだ。ずっとぼくたちはバラバラだと思ってた。でもぼくたちはバラバラじゃなかった。みんながそれぞれの全力をだして守ろうとしてきたんだね。

おとうさん
ぼくを愛したいと思ってくれてありがとう
自分は十分に与えられなかったのに与えたいとおもってくれてありがとう

おとうさんの苦しみ、さみしさ、怖がらずにほんとはもっと正直に話してほしかった
もっともっと力になりたかった


おかあさん
ぼくおかあさんのことほんとに心配だったよ おかあさんがどうにかなっちゃうんじゃないかってほんとに心配だった。

守りたかった。おかあさんのことすごくすごく大好きだったから


おとうさん、おかあさん

ぼくは雅紀さんといっしょに行くね
雅紀さんが胸の中にぼくをしまってくれて、ぼくのことをこれからは大事にしてくれるっていうから。

今度は雅紀さんの家族を守るためにぼくに協力してほしいんだって。

おとうさんとおかあさんがぼくに与えてくれたものがぼくにはあるから、ぼくも雅紀さんの家族を守るお手伝いができると思う。

おとうさん、おかあさん

ぼくいま幸せだよ
ちゃんと笑えるようになったよ
愛するひとに囲まれて居場所もあるよ

ありがとう

もしぼくに会いたくなったら、ぼくは雅紀さんの胸のなかにいるから、いつでも会いにきてね

おしまい




ということでまさのりくんからの手紙を終わります。

いますこし生まれ変わったような気分です。

子どもたちにイライラさせられるとき

まさのりくんが
「なんでこの子達だけワガママが許されるの? ずるい!」

と感じて怒り出しそうになるとき

「親父もお袋もこんな思いを抱えながら、キミのことを愛そうとしてくれたんだよ がんばってくれたんだよ」

とまさのりくんの頭をなでてあげると彼もすこし大人しくなります。

案内人さんが

「人間は3歳から10歳に与えられたことを無意識に大人になったあともくりかえす」

と教えてくれました。

長年おれは与えられなかった。。。と信じてきたけど、それはおれの勘違いだったようです。

おれの茶目っ気あるユーモアある性格は親父がくれたものでしょう。
好奇心旺盛で新しいものを探求していくこころも親父にもらったように思います。
ロマンをもとめて、情緒ゆたかで涙もろいところもそう。
子どもたちにいろいろな経験をさせてやりたいという想いもそう。

おれが子どもたちにいつも子守歌を歌うのはお袋から
安全な食べ物や環境を与えたいという想いもお袋から。
信念を曲げない強さもそう。
ニワトリ一羽絞めるのでも、かわいそうにおもって躊躇する感受性の強さはお袋がよく読んでくれた絵本の影響なのでしょう。

まあ「こじつけ」と言われればそうかもしれないけど、おれにはそう思えてならないのです。
親父やお袋の想いや生い立ちもすべて想像のものかもしれない。

しかし大事なのはおれやまさのりくんがどう感じているか です。

親父とお袋が必死で守ろうとしてくれたまさのりくんはこれからはおれが引き継いで愛していきます。

心配なきように。

親父とお袋の残りの人生が豊かであることを祈ってひとまず筆(キーボード?笑)をおきます。

2018年8月25日 雅紀




ということでここまで手紙の全文だったわけですが(雅紀さんやらまさのりくんやらややこしい笑)
この手紙を書くにあたっては途中なんども感泣の涙がこぼれて、カウンセリングセッションのなかで得た気づきの感情を再体験することができました。(このへんが自分のために書いたという意味)


またこの手紙は帰ってきてから親父とお袋にも読んでもらいましたが悪い気はしなかったようです。


面白い話ですが、セッションをうけるまえに覚悟していた「カウンセリングの内容やそこで湧き上がってきた負の自分の感情を親にぶつけたり、実際のところを問いただしたりという欲求」はまったく浮かんできませんでした。


ただまさのりくんからの感謝の言葉を伝えたい というおもいだけでした。

おっちーは家庭を持つようになって父親になることによって、ある程度は自分の父親や母親の苦労がわかり、父や母についても感謝できるようになってきていました。
でもそれは雅紀が思っていることであって、おれが蓋をしてしまった取り残されたまさのりくんはそうは思えず、孤独だったわけです。
これは「アダルトチルドレン」や「インナーチャイルド」というキーワードで心理学の場面でも市民権を得ているようですし、おっちーも知っていました。
しかし頭で理解できていることと、感情で理解できていることには深くて広い河で隔てられていたようです。

静岡にいくまえと行った後でおっちー家に起こったことは外目にはなにも違いがありません。
おっちーの過去が変わったわけでもありません。
自分の命をただひたすらに絶ちたいと思いながら過ごした青春期が変わったわけでもないし、父親のことを心底嫌悪しながら過ごした青年期がかわったわけでもない。



しかし内面はまったく違うのです。
みどりさんもそれは同様です。

とにかく

おっちー家にはお互いそれぞれに連れ帰った小さな子ども

まさのりくん
みどりちゃん

が加わることになりました。

みなさまよろしくお願いいたします(笑



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